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彼女はボクに発情しない

第16章 愛しき人を想う独奏曲


確か・・・高山くんは、さんのここを触っていた・・・。
手を下に伸ばす。もちろん、性についてのひととおりの知識はある。自分のこの部分が、性感を与えることは頭では理解している。
だけど、特に自慰を経験したことがあるわけではない私は、実際に性的な感覚を肌身で感じたことはなかった。

さん・・・すごく、気持ちよさそうだった・・・。

月光の下でのけぞるさんの喉の白さが思い出される。
嬌声をあげ、全身を痙攣させていた。そのまま高山くんに抱きついて、とても、幸せそうだった。

私も、あんなふうに感じられるのだろうか?
ショーツの上から、そっと自分の秘所の割れ目をなぞってみる。そこは、かすかに湿り気を帯びていた。

濡れている・・・。

そっと、下から上に、上から下に指を這わせると、キュンとお腹の奥に感じるものがある。その感覚にびっくりして手を止めてしまった。

今のが・・・『カンじる』というやつだろうか?

もう一度、恐る恐る同じ様に指を動かしてみる。上から下、下から上・・・。
自分の秘所がジンジンするのを感じる。そして、秘唇の上を触ると、より気持ちがいいことが分かってきた。

ここ・・・なんだか、気持ちいい・・・。

ショーツの上から、秘所の上付近をクリクリと右手の人差し指の腹で撫でる。円を描くようにするとなんだかふわりとしたような気持ちよさがある。
左手が自然とシーツを握りしめる。身体に知らない間に力が入ってきていた。

「ん・・・んん・・・」

今まで感じたことがないような身体の奥から湧き上がるような感覚。自分の体が変になってしまうのではないかと一瞬怖くなる。

でも・・・でも・・・あのさんのようになってみたい。
その好奇心の方が勝り、指を動かし続ける。
徐々にゾワゾワとした感覚が強くなる。

ああ・・・何か・・・何か来そう・・・。

自分が一番気持ちがいいと思える速さ、強さで指を動かす。いつしか、人差し指だけではなく、中指も使って、二本の指の腹で刺激をしていた。
円を描く速さも早くなっていく。

「・・・んっ!」

ぴくんと腰が跳ねる。身体に一瞬力がぐっと入って、そのままストンと脱力した。

今の・・・今のが、そうなの・・・かしら?
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