• テキストサイズ

【呪術】白蛇は胡蝶蘭に恋をするか【禪院直哉】

第5章 陸


は小さく息を吐き、ほっとしたように肩の力を抜いた。
直哉の顔をじっと見つめ、唇の端で微笑む。

「……よかった」

その声は、どこか安堵に満ちていて、
直哉の胸に妙なざわめきを残した。

彼女はゆっくりと膝を進め、
直哉の体を軽く押し上げるようにして座らせた。
直哉はまだ余裕の笑みを浮かべたまま、
「なんや、急にどうしたん——」

言葉の途中で、の手が彼の両腕を掴む。
するりと滑るように後ろへ回し、
手際よく、用意していた細い紐で後ろ手にきつく結び上げた。

「——おい?」

直哉の声が低く尖る。
体を捩ろうとした瞬間、は静かに、しかしはっきりと口を開いた。

「暴れて怪我をされてしまうといけませんから」

淡々とした口調。
感情の起伏がほとんど感じられない。
それが逆に、直哉の背筋に冷たいものを走らせた。

彼女は無言で直哉の袴の紐を解き、
布を滑らせるようにして脱がせていく。
露出した肉棒はすでに柔らかく膨らみ始め、熱を帯びた部分が空気に触れる。

直哉は喉の奥で小さく唸った。

「何するつもりや…」

は答えず、
部屋の隅に置かれた小さな囲炉裏の方へ歩みを進めた。
すでに湯の沸く音が、静かな部屋に響いている。
彼女は桶を手に取り、
うっすらと立ち上る湯気に顔を近づけて温度を確認すると、
ゆっくりと直哉の前に戻ってきた。

桶の中には、温めた粘着性のある液体がたっぷり入っていて
彼女の手には白く薄いガーゼが握られている。

「じゃあ、直哉様
失礼します」

彼女はガーゼを液体にたっぷり浸し、
それを広げてみせると、期待に迸る肉棒をそっと包んだ。

ぬるり、と温かい感触が這う。
直哉の息が、ぴくりと乱れた。

「ふ…っ……お前、なんやこれ……」

ぬるぬるしたガーゼが鬼頭を磨くように擦られる。

「……あぁっ゛…なんや先が、先が…熱ぃ…!」

膣内とはまた違う、けれどそれよりも強い刺激に後ろ手に縛られた腕を無駄に動かし、
低く唸る。
思わず足を閉じてしまいそうになるが、の膝によってそれも叶わない。

「我慢してくださいね
次第に良くなりますから」
/ 109ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp