第5章 陸
最初はまだ、歯を食いしばって耐えていた。
「くそっ……」と吐き捨てるような声も、
どこか強がりの余裕を残していた。
けれど、が細かく、執拗に、先端の一番弱いところを擦り続けるたび、直哉の腰は勝手に跳ね上がる。
後ろ手に縛られた腕が、布団を掻きむしるように暴れるが、
紐はびくともしない。
「はっあ゛……っ、はぁ……!」
声が、途切れ途切れになる。
喉の奥から漏れる息が、
熱く湿って、
まるで犬が喘ぐような音に変わっていく。
額から滴る汗が、
頬を伝い、喉仏が何度も上下した。
「もう…えぇ、十分や……
外せ、この手……っ!」
反抗的な目でを睨みつけるが、は子供をあやすように直哉の頬に口つけると
さらに激しく愛撫した。
熱くほてった肉棒を包み、ガーゼごと激しく扱くと
直哉は背中を弓なりに反らせて絶叫に近い声を上げた。
ローションのヌルリとした感触と、ガーゼの微かな摩擦が、彼の理性を木端微塵に粉砕する。
逃げようとする腰は、皮肉にもさらなる刺激を求めての手へと押し付けられ、腰は突き上げるように何度も跳ね上がる。
「あ゛っっ!あかん…!出るっ、出るっっ゛!!」
激しく身体を震わせながら、彼は文字通り「吹き出す」ような衝撃に襲われ、視界が白く染まる。シーツを掴む指先は白くなり、金髪が汗で額に張り付く。
の手の中に、限界まで昂った熱が、制御不能な勢いで溢れ出した。