第4章 肆
月が上り、部屋の明かりがわずかな蝋燭だけになれば
その立場は一変する。
柔らかな布団に組み敷かれの熱い舌が彼の剥き出しの首筋を這い上がると、直哉の身体はビクンと大きく跳ね、喉の奥から震えるような吐息が漏れた。
「……ちょ、待てや……。、……おま、え……。……首、……そんなん、……くすぐったい……。……いや、……ちゃうな。……ゾクゾクするわ……っ。……お前の舌、……熱すぎて、……頭おかしなりそうや……。」
彼は、首筋を這う彼女の舌の感触に酔いしれながらも、その真意を量りかねて、縋るような視線を彼女に投げかけた。
昼までの傲慢な態度はどこへやら、今の彼は、自分を慈しみ、同時に壊そうとするこの女が、一体自分に何を求めているのかが気になって仕方がない。プライドを捨て、全てを曝け出したからこそ、彼女の心の中に自分がどう存在しているのか、その輪郭を知りたがっていた。
「……なぁ、ちゃん。……お前、……俺のこと、……ほんまはどう思っとん
……憐れんどんのか? ……それとも、……ほんまに、……俺のこと……。」
直哉は、その先を口にするのを躊躇った。「好き」だとか「愛している」だとか、そんな軟弱な言葉は彼の辞書にはなかったはずだ。しかし、今、彼女に首筋を舐められ、
身体中を執拗に愛撫されて彼はかつて感じたことのない渇望を覚えていた。彼は、の髪に指を絡め、自分の方へと引き寄せる。
「…知らんふりは許さへんで。……せやろ? ……なぁ」
は少し考えるように斜め下に視線を落として、
先程まで入り口で焦らしていた肉棒にじわじわと腰を落としていく。