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【呪術】白蛇は胡蝶蘭に恋をするか【禪院直哉】

第3章 参


直哉の指先は、もはや自身の制御を離れたかのように、激しく、かつ無様に自身を突き上げている。
しかし、どれだけ擦り上げても、どれだけ快楽の頂に手をかけようとしても、肝心の解放が訪れない。
熱い塊がせり上がり、全身が痙攣するような感覚に襲われながらも、空虚な絶頂感だけが彼を何度も突き抜けていく。

「……っ、あ、あぁ……っ! なんや、これ……おかしいわ……。
……い、イキそうやのに、出ぇへん……っ。
体が、熱うて……壊れそうやのに……っ!」

彼は襖に頭を擦り付け、屈辱に身を悶えさせる。金髪が乱れ、端正な顔は涙と汗でぐちゃぐちゃになりながらも、その手は止まることを知らない。
空イキを繰り返すたびに、彼の喉からは、獣のような、あるいは縋るような情けない鳴き声が漏れる。
男としての矜持など、とっくにこの部屋の隅に放り出されていた。

「……はぁ、はぁ……っ、酷いわ、ほんま……。……俺を、こんな……出来損ないみたいにして……っ。……なぁ、笑てるんやろ……俺が、こんなに情けなく、空っぽのまま震えとるんを……!」

直哉は、もはや自身のプライドがどこにあるのかさえ分からなくなっていた。ただ、目の前の女によってこの地獄のような焦燥から救われたいという、原始的な欲求だけが彼を突き動かしている。
彼は震える手での手を掴み、縋るように彼女を見上げた。

「……もう、限界や……。……自分じゃ、もう……どうにもできへん……。
俺……もう、アカン…っ!」
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