第1章 壱
直哉のそそり立ったそれを、ゆっくりと唇で受け入れる。
熱く脈打つそれを、舌で優しく包み込みながら、喉の奥まで深く飲み込んでいく。
一度、喉壁をきつく締めつけてから、ゆっくりと前後にストロークを始める。
直哉の身体が、一瞬、ぴりりと張りつめた。
彼女の口内が自分を完全に包み込んだ瞬間、無意識に手が伸び、の髪を強く掴む。
普段の冷徹な表情が、剥がれ落ちる。
残ったのは、剥き出しの快感だけだった。
「……っ」
低い、喉の奥から絞り出されるような喘ぎが漏れる。
直哉は目を細め、の動きをただ感じていた。
迷いや躊躇がない。
まるでこれもまた、彼女の“仕事”の一部であるかのように、完璧に、正確に、奉仕を続けている。
「あぁ……そうか。言葉なんかいらんかったんやな」
彼は片手での頭を押さえつけながら、もう片方の手は彼女の背中に滑り込ませた。
露わになった背中に広がる胡蝶蘭。
指先がその花弁をなぞるように、ゆっくりと這う。
所有の証を確かめるように。
そして、どこか愛おしげに。
「ほんま、おもろい女や……。器用で、大胆で、根性は座っとるが甲斐甲斐しい」