• テキストサイズ

【呪術廻戦】禪院直哉と返命の妻【R指定】

第6章 檻の中の蜜と矜持


直哉は歩きながら、何気ない動作で仁美の背中に手を添えた。

仁美は一瞬だけ驚いて、直哉を見る。

直哉は前を向いたまま、低く言った。





「この一週間でな。仁美の実家から、えらい金払いええ話が何本も来とる。」

まるで世間話のように言うが、その言葉の裏にある意味を、仁美は分かっていた。





「……そうなん。」

仁美が小さく返すと、直哉は鼻で笑う。

「檻に入れとくには、惜しい女やわ。」





そのまま歩調を変え、仁美を連れ出そうとした、その時。





「おい、直哉。」

横から声がかかった。






振り向けば、禪院家の男が一人。

直哉の兄の一人だった。





視線は直哉ではなく、仁美に向いている。

「仁美に仕事が来てる。本家として通す話や。時間をもらう。」






その瞬間、直哉の空気がわずかに冷える。

「……はあ?」

兄を一瞥し、露骨に機嫌の悪さを滲ませる。






直哉にとって、兄たちは“家にいるだけの男”でしかない。

/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp