第7章 禪院と事情
いつもより優しく触れるその手に、仁美は自然に目を瞑った。
(なんで直哉のキスは気持ちええんやろ…。)
キスだけではなく、触れる指も息づかいさえも心地良い。
体を倒されて、体がベットに沈められた。
唇だけでは無く、直哉の重さが更に心地よさを与える。
「…っはぁ……。」
ずっと続いていたキスが終わり唇が離れると、どちらとも分からない吐息が絡まる。
まだ唇に触れそうな距離のまま、直哉は軽く笑った。
その笑顔はいつもの愛想笑いでは無く、彼の素の笑顔だと仁美はもう知っている。
「…仁美、口ん中が性感帯やって気づいとるか?」
「は、はぁ?」
仁美のキスの反応を見て、直哉は面白そうに言った。
「キスだけで濡れるし、オレのモノで喉突かれるの好きやろ?いつもそれで軽くイっとるしな。」
「っそんなん、あるわけないやろ!」
直哉に揶揄われて、仁美は真っ赤になりながら否定する。
「ほぉん…、ほな確かめたろか。」
スルッと直哉の手が仁美の太ももを撫でた。