• テキストサイズ

【呪術廻戦】禪院直哉と返命の妻【R指定】

第6章 檻の中の蜜と矜持


告げたのは、事務的な声だった。

「出入りは最低限。会話は禁止。食事は置く。必要なものは与えない。」

それだけ。





仁美は、何も言わずに頷いた。

扉が閉じる音は、驚くほど静かだった。

だが、その静けさこそが、この罰の本質だった。








最初の一日は、まだ耐えられた。

座って、呼吸を整えて、自分の体調を把握する。






だが二日目。

三日目になると、違いがはっきりと現れる。





外から遮断された呪力。

流れない空気。

何も考えずに過ごす時間。





体が重くなる。

指先が冷える。

呼吸が浅くなる。





誰も触れない。

誰も声をかけない。






それは、仁美にとって生き方そのものを断たれる感覚だった。






それでも。

仁美は横にならなかった。

膝を抱え、背筋を伸ばし、畳に座り続けた。






七日目の終わり。

静の間の扉が、音もなく開いた。





「……以上だ。」

それだけ告げられて、仁美は外へ出された。
/ 170ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp