第8章 手前は俺の、、、
"中也くん、お待たせ!!"
「急に呼び出して悪かったな、近くを通ったもんでな。」
"全然!少しでも逢えて嬉しい。"
少し顔を赤らめながら呟くが可愛くて仕方がない。
最近は少しでも時間を作り、と逢引きを重ねている。
然し、夜はなかなか一緒に過ごせない。
俺の仕事のせいだが、、、、。
本当は毎日でもと過ごしたい、毎日抱きてェし、、、。
なんなら早くは俺のモノだと声を大にして云いたいところだ。
は美人だ、おまけに可愛いし、優しい。
モテるのだ。
立原なんて完全にに惚れてやがる。
この前も、、、
立原「中也さんっ!!」
「ん?なんだ?」
立原「さんの彼氏ってどんな奴なんっすか!!」
「はぁ!?」
久しぶりに立原と広津と呑みに行った時だ。
酔った勢いで立原はのことを聞いてきた。
広津によれば、に一目惚れしたが、彼氏がいると知り諦めようとしたものの、やはり諦められずにいるんだとか、、、。
仕舞いにはを振り向かせる方法を広津に聞いたりしているらしいのだ。
「手前じゃ敵わねェ相手だぜ?」
事実そうだ、彼氏は俺なのだから。
だが、立原は諦める様子もなく、、、
立原「ぜーったい、さんを振り向かせてみせます!!」
と大声で宣言しやがったのだ。
最近ではどうすればとの交際を認めてもらえるのかそればかり考えるようになった。
然し、なかなか善い案が浮かばないのだ、、、、。
ところが今日その状況が一変するのだ。