第3章 恋の始まり
と太宰の関係が気にはなるが、の態度から見ると付き合ってはなさそうだ。
そこは一安心。
だがは探偵社の人間で懸賞金付きだ。
本当であればさっさと捕まえるべきだが、そんなこと出来るわけがない。
の優しさ、花のような可愛らしい笑顔、意外とおっちょこちょいなところを知ってしまった。
だから、、、、
「そう簡単には諦められねェ」
それにあの時の少女のように、泡のようになって消えてほしくない。
いくら探しても見つからないのだから。
俺はに本気で恋をしているとこの時自覚した。
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太宰さんと中也くんの車を見送った。
太宰「酷いじゃないか、ちゃん!あんなにボコボコにしなくても、、、。」
"太宰さんが余計なことを云おうとするからです。"
太宰「ねぇー、何故中也には敬語もなしでくん呼びなのさ!そろそろ私も敬語なしで治くんって呼んでよ!」
"嫌です。"
太宰「何故だい?私とちゃんは、一度熱ーい夜を過ごした仲なのだから中也よりかはちゃんのこと知ってるけど?」
"云わないで下さい!あれはお酒のせいですので!!もう帰ります!"
太宰「ふふ、顔真っ赤にして可愛いい。」
2年前私は太宰さんと一度だけそーいう関係になったことがある。
別に恋愛感情はない。
その当時は彼氏が浮気をして別れたばかりだった。
お酒が入っていたこともあり、太宰さんと、、、、。
私にとっては黒歴史。
部屋に入るとテーブルに目が入った。
さっきまで中也くんがいたことを思い出す。
中也くんの顔凄く綺麗だったなぁ。
明日も逢えるのに、もう逢いたい。
今まで多少は恋愛をしてきたが、こんな気持ち初めてだった。
これが恋なのだと自覚はしていた。
だけど私は、、、、、。
恋なんてする資格がない。