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時計塔と忘却の行方[dzl]

第39章 あちらの世界


「ピアノなら、カイロ組んだら出来そうだけど……」
 と言ったのはおんりーだった。カイロ? というものはよく分からないけど、僕も出来ることなら最後にピアノ演奏をしてお別れをしたいと思うようになっていた。
「それって、すぐ出来るの?」
「MEN、出来そう?」
「あ〜……なんとかしてみるわ」
 僕の質問はおんりーからMENの方に飛び、じゃあ僕は、とおらふくんが飛び出してきた。
「レッドストーン集めて置くよ。あとは何が必要なん?」
「木材だな」
「僕も手伝う!」
 おらふくんとMENの会話に割り込むように僕も手伝う意志を示すと、じゃあみんなでピアノを作ろうという話になって。
 僕は四角い世界の地面から、四角いブロックを集める係になった。ツールというものを使ってどんどん集めたブロックは、MENの手によって形作られていって僕は積み木みたいだなぁと思った。
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