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時計塔と忘却の行方[dzl]

第36章 半裸


 明るさに瞼が刺激されて目を開けると、僕は時計塔でも、街の中でもない知らない場所にいて僕は驚いた。何もかもが四角いのだ。地面も、近くにある木も、空に浮かぶ雲も。
「良かった、無事で」
 そして、そこにいるのは謎の半裸の男の人。金髪と口ヒゲが特徴的な人だった。
「ここは……」
「ここは僕たちの世界。咄嗟にこっちに連れてきちゃったけど、こうして話せる時間もないから手短に言うね」と男の人はやや早口で話を続けた。「ドズルがみんなを探してるって、ぼんさんとおんりーとおらふくんとMENに伝えてくれる?」
「えっ」
「よろしく頼んだよ」
「え、ちょっと待ってくださ……」
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