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時計塔と忘却の行方[dzl]

第27章 記憶探し


 そうしてそれぞれが持って来たのは、おんりーはクリーパーのぬいぐるみ、おらふくんはおもちゃの銃、そしてMENは誰かがドラゴンと戦っているあの大きな絵画を持って来た。僕は、小麦の種だ。僕はこの小麦の種に、ぼんさんの何かしらの思い入れがあるのだと感じていた。ぼんさんはただの小麦の種だって言ってたけど、よくある普通の種だったら、わざわざコレクション部屋に飾っていないと思っていたから。
 それに、あの日、小麦の種をどこか懐かしむように見ていたぼんさんの眼差しが印象的だったから。
「とりあえず、持って行ってみよう」
 と僕は言い、若返ったぼんさんがいる部屋へと舞い戻った。
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