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時計塔と忘却の行方[dzl]

第24章 次なる謎解き


「みんな集まったら次の部屋に行けると思ったけど……」
 正しいコレクション部屋に集まった僕たちはしばらくそこで何かが起こることを期待したが、何も起こらなかった。おんりーはまだ何か必要なのかも、と推理を始めようとしたところで、ガチャリと何かが開いた。
 見るとそれまで何もなかったはずの壁から突然少し開いている扉が現れたのだ。僕たちはみんなびっくりして一瞬静かになったけど、ぼんさんを探しに行こうと頷きあって、思い切って扉を大きく開けた。
 そこには、見慣れた景色が広がっていた。
「ここって……」
 僕はゆっくりと、扉の奥へ足を踏み込んだ。
 そこは、ぼんさんといつも会っていた時計塔中央にある広間だった。この状況だというのに、カラフルなステンドグラスから射し込む光は眩しいくらいに明るくて、不気味だった。
「あれ、ピアノは……?」
 と言ったのはMENだった。
 見るとステンドグラスの窓際にあったはずのグランドピアノがない。まさか、また間違い探しなのではないかと僕が焦り始めた時、おんりーが声をあげた。
「ここにメモがあるよ」
 それは、ぼんさんがよくいた机の上にあったメモ用紙。僕はみんなと一緒にそのメモ用紙を覗き込んでみた。

 部屋番号は○△□□
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