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その琥珀色の瞳に映るのは・・・

第3章 憎い相手を思い浮かべて?


「き、貴族でもそんな感じで・・・。」
「王族でもない限り、貴族でも関係をもつ人はいるよ。それに、私たちはもう夫婦だ。」

そうだった。

「ごめん・・・。」
「えっ?」
「スミレは聡いから、こうでもしないと理性で押し通されそうだから。だから、私の愛を甘受して。」

最大の微笑みを頂きました。

経験がない訳じゃない。その事は事前に彼にも話したけれど、それは気にしないと言ってくれた。決死の覚悟で告げたというのに。全てまるっと受け入れられてしまった。

私だって好きな人とイチャイチャしたい。でも、階段五段飛ばしくらいに状況が変化している。

・・・あれ?私、今日一日、何やっていたんだろう?今、彼の部屋?私との部屋で、私は立ち尽くしている。あ、ドアが開いた。

お風呂上りの彼が、なまめかしい姿のまま私へと近づいてきた。私の腰を引き寄せ、抱き寄せられる。

頬ずりされては、囁く様に愛を乞う彼。

上を向かされた私の視界には、上気した彼の顔。

「正しく、スミレを囲うから。だから、私の愛を受け入れて。愛しているよ。」

思ったより逞しい腕に抱き上げられ、ベッドへと横たわらせられる。ガウンの隙間からは、引き締まった彼の肌が見える。

優しく啄む様なキスから、深いキスへと変わり・・・その柔らかい唇や大きな手が私の肌に直に触れていく。

「女性に、こうも欲情したのは初めて・・・堪らないな。」

優しかった手付きも荒々しくなり、すっかり受け入れ態勢が整えられれば彼が挿ってきた。ん?痛い・・・痛い?えっ?思わず下に目を向ければ、大きく太い彼の分身が目に入った。

「私のは、人より大きいみたいだから。」

比べた事でもあった?って、そんな事を想っている間にも、奥へと挿ってくる。あれ?こんなだったっけ?それに、彼の顔は苦悶に満ちている。

「あ、い、痛いですか?」
「ん?痛いのはスミレの方だろう?私は・・・意識を持っていかれそうなくらい気持ちいい。」

奥へ奥へと挿って来た彼が、大きく息を吐いた。

「全部、挿った。もう・・・直ぐにもイキそう。」

そんなセリフを吐いたのに、規則正しい律動を繰り返す彼は私の感じるところを探し当て執拗に攻め立てる。もう何度高みを見せられた分からない。

「フフ、またイッた。気持ちよさそうな顔してる。可愛い。そろそろ私もいいかな?」
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