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その琥珀色の瞳に映るのは・・・

第2章 推しからの求婚が止まりません


料理を食べきってしまって、ションボリしている二人。何か可愛い人たちだな。

「スミレの手料理には、大変満足させてもらった。もし、嫌でなければ、また何か作っては貰えないか?」
「それなら、ハンバーグというものをお願いしたいですね。」

昼間の話しを覚えていたのだろう。まぁ、何とかなるでしょう。機材がなくとも、包丁で細かく切れば何とかなるだろうし。

「はい。何とか頑張ってみます。」
「楽しみにしているよ。」

翌朝、練習したらしいドレス使用のオムレツっぽいものが並べられて面白かった。なので、ゆるゆるのオムレツを作って、チキンライスに乗せて真ん中を割って食べるのも見た目がいいと言えば、教えてくれと言われた。

ならばと、明日の朝食用にとレクチャーすることになった。さて、ディナーはハンバーグ。ソースとケチャップにバターを入れたものを用意。

玉ねぎをみじん切りにしては炒めてきつね色で冷やしておく。親の仇の様に塊肉をうす切りにしたものを更に細かく切っていく。

パン粉はあのほどほどに固いパンをおろし器でおろしてパン粉にしてミルクと共にボウルに入れた。塩コショウして冷えた玉ねぎも入れては、成型していく。

美味しく出来ますようにと、愛情を込めては焼き上げていく。調理室には香ばしいいい匂いが充満していく。付け合わせには自家製マヨネーズを使ったポテトサラダ。

スープはシンプルな卵スープにしておいた。せっせと、イアンさんは試食三昧。

「ぐっ、んっ、何だこれは。この肉汁は凄いぞ。ジューシーでこのソースも美味い。これも練習だな。」

近くでは、他の料理人さんたちが生唾を呑んでいた。さて、料理を運ぼう。私も早くハンバーグを食べたい。そうそう、ハンバーグの上には半熟の目玉焼きを忘れない。

結果は・・・

二人から思わず零れたセクシーな吐息。目を丸くした私に、二人は「「もう、お代わりしたい。」」と、まだ一口目だというのにそんなリクエスト。でも、人数分しか作っていないというと、今回もションボリ。

ポテトサラダも気に入ってくれたし、卵スープも綺麗に飲み干してくれた。さて、今日は試食も含めてお腹がいっぱい。少し夜の散歩でも繰り出そう。

今夜は綺麗な三日月が空を彩っているし、裏庭の散策でもしようかと向かっていると女性一人は危ないからと付き合ってくれることになった。
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