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好意は好意のままでは終わらない

第5章 再会


何か、私の意志なく話しが進んでいる。相良が対処?一番、怖い気がするんだけど。

「お、お手柔らかにお願いします。」
「ウチを馬鹿にされたんですよ?そんな甘い事を言っている訳には参りませんから。さて、情報を集めてみますか。」

心の中で悲鳴を上げる私。

「圭太さんがそこまで言うなら・・・。」
「南野さんは、未来の私の義妹だからな。よろしく頼むよ、圭太。」
「えぇ、心得ております。」

一体、何をするつもりなんだろう?そんな事を思っているまま、一週間が過ぎた。今日の私は、相良に呼び出されている。怖い・・・何を言われるんだろう?

「そんなに怯えなくても、私が南野さんに何か危害を加えることはありませんよ。」

そんな事を言われても、怖いものは怖い。

「あ、ここにいたんだ。留美子さんと圭太さん。」
「ゆ、侑佑くんっ。」
「僕が一緒に聞くから大丈夫だよ。そんな不安そうな顔しないで?」

キュッと手を握り締め、穏やかな笑顔を見せてくれる。

「それで?」
「結論から言いますと、親子共々失脚させました。叩かなくとも、埃が出る様な者たちでしたので。」
「ふ~ん。で、具体的には?」
「小林家は、女系の家系なのはご存知ですか?」
「あぁ、そうみたいだね。」
「父親の方には、浮気相手が三人。息子の方には二人。洋祐さんには弁護依頼を受けて貰い、色々と手を回しました。親子揃って離婚となりますし、銀行からも処分される事になっています。」
「そう、洋祐兄さんが弁護するんだ。それは楽しみだね。」
「えぇ、それはもう。横領もしていた様なので、色々と警察の手も入るでしょう。息子は母親から縁を切られ、父親と共にアパートで極貧生活をしている様ですね。と言うことで、南野さんに関わる暇もないでしょう。安心してください。」
「良かったね、留美子さん。」
「・・・あ、あの、逆恨みとか大丈夫ですか?私のせいで・・・。」
「私を見くびって貰っては困ります。まぁ、仮にそうなったとしても次は確実に潰しますから問題はありません。」

どうして、そんな怖い笑顔なの?

「圭太さんの家は、探偵事務所をやっているんだよ。だから、そういうノウハウもあるから問題ないよ。」
「探偵?」
「うん。優秀だから大丈夫。」
「侑佑くんが言うなら・・・。あの、お世話になりました。ありがとうございます。」
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