第2章 愛情ゲージ
「今日は、留美子さんにネクタイ外して貰って、スーツを脱がせて貰おうかなぁ。」
楽しそうにそんな提案をする彼。
今日は本当に驚かされたけれど、女性陣から注目を集める彼を見て少しモヤッとしたのは事実だ。これは、間違いなく嫉妬したのだと思う。
「侑佑くん・・・。」
「ん?」
「き、今日は・・・って言うか、いつもだけど・・・侑佑くんからお願い・・・。」
「留美子さんがその気になってくれるのなら、喜んでだよ。たくさん愛し合おうね。」
マンションに着くなり、私たちは求め合った。きっと、私は彼にはまっているのだろう。彼が欲しい。手放したくない。
「今日の留美子さん、いつも以上に可愛い。留美子さんの全部が僕のもの。誰にも渡さない。もっと、僕にはまって?好きだよ、大好き。」
今日は週明け。そう、週明けだったのに・・・ハメを外してしまった結果、彼の欲は止まらなくて部屋には私たちの香りで充満しているのを朝気付かされたのである。
そう、翌朝。気怠い体を起こせば、覚えのある体液の香りが鼻を擽る。隣りには、変わらず美男子が眠っている。
そっと頬に触れれば、彼の目が開いた。
「おはよ、留美子さん。」
「おはよう。」
「んんっ・・・まだ七時前か。ねぇ、留美子さん。もっと、僕を好きになってね?」
「うん。」
私の返答に、彼が微笑む。
「好き、大好きだよ。もう、僕は留美子さん無しじゃ生きられない。」
彼が私の上に覆いかぶさり、朝から愛し合った。
朝の通勤途中、今日は本当に車で有難かった。体のあちこちが痛い。
「ゆ、侑佑くん・・・身体どう?」
「身体?あ、ひょっとしてもう一回したかった?それならそうと言ってくれれば良かったのに。」
どうやら、週明けだったから気を使ってくれていたらしい。とはいえ、全然お手柔らかじゃなかったけれど。
「また、僕の上で悶える留美子さんを見たいなぁ。すっごく綺麗だったから。」
「い、言わないでっ・・・。」
「どうして?そんな恥ずかしがる事ないのに。綺麗だよ、僕の留美子さん。また、夜にたくさん可愛がってあげるね。そして、留美子さんも僕を可愛がってね。」
朝から極上の笑顔で、そんな卑猥な申し出をされる。
「その口紅、凄く似合ってる。直ぐにでもキスしたくなるくらい。」
地下駐車場に車を停めれば、肩を抱かれてキスされた。
