• テキストサイズ

【ポケモン】キミニキメタ【ダンデ夢】

第1章 🌱𓂃 𓈒


ダンデの視線に、思わず心臓が跳ねる。
(職場の男性以外と話すの…久しぶりすぎて…
心臓がもたない…)
真っ赤な顔で俯くユウリにダンデはなるべく優しい声で話しかけた。
「君は…どうして薬剤師に?」

「えっと…うちにいたゼニガメがアレルギー体質で、どうにか合う薬草をって調合していたら自然と」
「そうなのか、すごいな。」
「そんな…
ダンデさんはどうして…その…」
チャンピオンになったんですか?と聞こうとして、ユウリは口をつぐむ。


初対面の相手にいきなりこんなことを聞かれたら不審に思われるかもしれない。
そう思って、言葉を濁していると、察したのかダンデが微笑んで言った。

「俺の場合は……そうだな、強くなりたかったんだ」
「強く……ですか」
「ああ。ずっと夢見ていたんだ。ポケモントレーナーになって、誰よりも強くなってチャンピオンになるのが子供の頃からの目標だった」
そう語るダンデの横顔がキラキラと輝いて見えたので、ユウリもつられて笑顔を浮かべた。

「素敵ですね」
「そう言ってくれるかい?」
「はい。ダンデさんのポケモン達は幸せだと思います」

ユウリの言葉に一瞬驚いたような表情を見せるダンデだったが、すぐに満面の笑みを見せて大きくうなずいた。

「ありがとう、そう言ってくれて」
その後、ダンデがチャンピオンになるまでの道程を聞きながら歩いていると、ソニアが店の前で手招きしていた。

「ちょうど席が空いたって!」
「ソニア、歩くの遅くてごめんね」
「いいのいいの」
店内に入ると、店員から案内されたテーブルに座る。
色とりどりの料理とともに、会話も弾み、食事を終える頃には、ユウリもすっかり緊張が解け、普通に接することが出来るようになっていた。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp