第3章 🍀 ̖́-
ソニアはダンデの言葉を聞くと、しばらく黙り込んだ後、小さく吹き出した。
「ふっ……あっはは!!」
「おい笑うことないだろう」
「ごめん、ごめん!だって……ダンデくん、本気で言ってるでしょ?」
「……まぁ」
「ほんとに、ポケモン脳というか…」
ソニアはひとしきり笑い終わると、真剣な表情で答えた。
「悪くはないけど、ユウリは大変だなって思うよ。
でもまぁ…私は応援してあげる。」
ソニアはそう言うと、グラスの中の氷をカラリと鳴らし、ダンデのグラスに自分のものを軽くぶつけた。
ダンデは目を見開くと、ソニアの顔を見て微笑む。
「ありがとう」
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ユウリは家に帰ると、ベッドに寝転び、枕に顔を埋めた。
「うーん……これからどうしようかなぁ……」
「ミュッ!」
足元にいるワタシラガがユウリに声をかける。
(でも、データもあと少しで論文が書ける程度には取れるし…
ダンデさんと会わないようにすれば平気だよね)
そう考えるものの、やはり寂しさは拭えない。
「だめ…もう好きじゃないって…決めたでしょう」
自分に言い聞かせるように呟き、部屋の電気を消した。