第2章 🌿 ܸ
ダンデは控室で一人、椅子に座って項垂れていた。
(なんなんだ……この気持ちは……)
ダンデは自分の感情が煮え立っているのを感じていた。
今まで感じたことのないような激しい衝動に駆られているのだ。
(もっと、彼女のことを知りたい…彼女が欲しい…)
そんなことを思いながらダンデは帽子を握りしめる。
「ダンデくんー来たよー」
コンコンとドアをノックする音とともに、ソニアの声が聞こえてきた。
ダンデは慌てて立ち上がると、急いでドアを開ける。
「ごめんね、待たせちゃって」
「い、いや大丈夫だ。俺こそ急に呼び立てて悪かったな……」
ソニアはニヤニヤしながらダンデの顔を覗き込む。
「お酒、飲みに行こっか」
「…お見通しってことか」
「まぁね、こういう話はお酒がないと話せないでしょ」
ダンデは笑顔で応えると、ソニアと一緒に部屋を出ていった。