第2章 🌿 ܸ
「へー、あの子カントー地方の子?カントーの子って可愛いよな、ずっと小さくて可愛いっていうか…」
そこまで言って、キバナはダンデのオーラが友好的でないものに変わっていることに気がついてハッとする。
「ん?どうした?」
ダンデはにこりと微笑んでいる。
だが、彼の目は笑ってはいなかった。
「ふーん? なるほどねぇ……
で、ダンデよ。
今日はどういうつもりなんだ?」
「どういう、とは?」
「しらばっくれんなって。
あの子にバトル見せつけて、かっこいいとこ見せたいってか?」
「そんなことはないが……。
ただ彼女には知ってて欲しかったんだよ。
俺がどういうバトルをするか」
「それはわかるけどさぁ。
お前、自分が今どんな顔してるかわかってないだろ?」
「……俺はいつも通りだろう?」
ダンデがそう答えると、キバナは大きなため息をついた。
「まぁ、いいけどさ」
オレには関係ないし、と手を振りながらキバナは去っていった。