第4章 呪いと想い
紡side
「んっ//はっ……ぅん//」
舌を絡められ興奮してきて腰が抜けそうになる。
凄く気持ちいい。
逃げたいのに力も入らない。
頭の中は真っ白だ。
力が抜け立てなくなると、琉己くんは僕の腰を支えキスを続ける。
「まっ……だめ……//」
完全に力が入らなくなり、僕はその場でしゃがみこんでしまった。
体が熱い。
変な感覚だ。
頭もふわふわとして何も考えられない。
そんな僕の目線に琉己くんが合わせて話しかけてきた。
「なんで俺を避けるんや。」
言えない。
本当のことを言えば嫌われる。
嫌われたくない。
「……言え……ない……//」
「そうか……その……この前はごめん。急にあんな事して。」
その言葉に僕はつい手を上げてしまった。
教室にバチンと高い音が響く。
「あの時だけじゃなくて……今もでしょ……どうしてこんな//」
「今のは勢いでしてしまった。逃げられたくなくて。ごめん。」
「だからってこんなこと!」
「好きなんや!お前のこと!//」
「……へ?!//」
好き……?
僕のことが?
いつから?
好きってそういうことだよね?
僕は理解が追いつかなかった。
「待って、そういうドッキリ?にしては凝りすぎでしょ。」
自分にそう言い聞かせると同時に琉己くんに尋ねる。
そんな僕のセリフも琉己くんは否定し、僕の両手を握る。
「本気や。順番が逆になってしまったけど俺はお前の事が好きや。」
僕を真っ直ぐ見つめて真剣な表情で告白する。
「……え!?//」