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【R18】消えた君

第2章 初恋


紡side

その後ショッピングモールで買い物をしようと歩いていると違和感を感じた。
この感じ……知ってる。
近くに幽霊がいる。

『ねぇ』

「っ!」

この声っ……

『ねぇ君……私の事視えるの?』

振り返ると黒いショートヘアの高校生がいた。
体が透けている。
周りには白い靄が見える。

「君は……」

「おい、何やってん?」

「あ……えっと……」

琉己くんが不思議そうに僕の方を見ている。
見えないフリをしないと。
でも幽霊の声が聴けたのは初めてだ。
何か言いたいことがあるのだろうか。

「ごめん!先に行ってて!直ぐに追いつくから!」

「わかった。」

琉己くんを僕から離し、その女の子の元へ向かった。
この辺の高校に通っていた女の子だろうか、知らない制服だ。

『デート中にごめんなさい。私ミキっていうの。』

「で、デート!?ちが!!!//」

慌てて誤解を解こうと大きな声が出た。
勿論、周りにはこの子が見えていない為、驚いた顔をされる。

「ば、場所を変えよう。」

人目に入らない路地裏に行き、話を聞くことにした。
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