第12章 懐かしい顔と新しい顔
「ほら、こっちだよ〜。あはは、ざんね〜ん。」
「グルル…。」
「あ、ほら!イタチの方、見てみ。」
「ガウ!」
「上手上手!」
麻縄の猫じゃらしやボール付きの釣り竿をいくつか作り、あとは影分身を多数ばら撒いた。
大人になっただけはあるね。
身体能力も上がってるけど、知能が断然高い。
分身じゃ相手にならん、ってことで二人で影分身に切り替えたの。
複雑な動きにもよくついてきてるな、って思うよ。
「かなり遊んだな。」
イタチの言葉に私は空を見上げる。
「あらま。もう夕方?」
陽は傾いていて、もうすぐ色が変わる頃。
「お〜い!飯どうすんだよ〜!」
デイダラが騒いでるのを見て、ふぅとため息をついた。
「んじゃ、今日はここまでね。ご飯の支度しなきゃ。」
あれ…。
そういえば、二人はどうやってここに辿り着いたんだろう。
「ねぇ、どうして私がここにいるって分かったの?」
ここは、偶然通りかかれないように術を張ってある。
だから、イタチと私は写輪眼で。他の人は幻術破りの術の最適解を教えてあるから、手順通りにクリアしていくと入れる。
何の構えもなく入ろうとすると、家を避けて通るように誘導されるはず。
「きつねに教えてもらった。」
「食べないきつね。」
きつね…?
「え゛。もしかしてゴンちゃん?」
あんた達、食おうとしたの?
「たしか…そんな名前だった気がする。」
「目玉みたいなの持ってた。」
「エニシからもらったって聞いて、ここ教えてもらった。」
「だからトモダチ。あいつは食わない。」
「あっぶね〜…。首皮一枚だったね、ゴンちゃん…。」
食われなくて良かったよ。
前に、ビー玉サイズの写輪眼の目玉ボールをお守り代わりに渡しておいたのよ。
一度だけ、危なくなったら幻術が発動するようになってるの。
忍以外だったら十分効果はあるだろうなって思ってさ。
今度、新しいの渡さなきゃな。
「めし〜!!」
あーあ、めっちゃ怒ってるわ。
先にデイダラを宥めなきゃ。