第12章 懐かしい顔と新しい顔
「…ー…こういう事でいいのかな…。」
「いや、その場合は…ー…」
っていう試行錯誤を数度繰り返し、やっとこさ形になった。
「出来た〜!」
「「ガウゥ!」」
ばんざ〜い!
「知らないことがまだまだあるものだな。」
イタチは、ほっと一息つきながら呟いた。
ともあれ、私が双子の契約者になったから、二人は何処へでも好きに行けるようになった。
口寄せすると私(術者)のもとに現れて、解除すると最後にいた場所に戻るみたい。
イタチとも契約するかと思ったんだけど、何故か二人とも私を選んだのよ。
「んじゃ、夕暮れ時になったら口寄せするから、それまで遊んでて大丈夫だよ。」
やれやれ、んじゃ次のことしますかね。
「今日は行かない。」
え?
「エニシ遊んで。」
「イタチと遊んで。」
「え、あ…。」
私はいいけど、イタチはどうなんだろう。
二人して同じ事を思ったらしく、イタチも私を見た。
どうやら、今日は大丈夫らしい。
私たちはくすりと笑い合う。
「んじゃ、久々に遊んでみよっか。」
「玩具はどうする?」
「簡単にぱぱっと作っちゃおう。」
「「ガウゥ!」」
さてさて、どんなの作ろうかな〜。