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もう一度、を叶えるために。second

第7章 お宝探しにご同行〜




ってな感じで研ぎ方を教わり、別の日にはこれまた約束してた兵糧丸のレクチャーもやったの。
丁度、逗留先を読まれない為に、宿を変えるタイミングで山荘のような農村地域に立ち寄ったんだけど。そこがかなりいい薬草の群生地で、兵糧丸作りをやってみようってことになったんだ。




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―――


『今日はこの材料で作ります。まずは、大きめの鍋にお湯を沸かします。』

ぐつぐつしてる間に借りてきたすり鉢とかの道具を準備。

『これと、これと、これは炒って使うので、小さく切ってフライパンへ。これと、これは火を通しすぎると効果が無くなるので茹で時間は色が変わるまでくらい。あとはこの順番と組み合わせで茹でていきます。茹で時間はー…』

一通り説明して、いざ実践!


『これ、もうちょっと茹でた方がいいかも。もうちょっと潜らせるとね、色が少し変わってくるの。』

『…こうか?』

『そうそう、そんな感じで菜箸でぐるぐるしてるとね…、…ほら、変わってきた。』

イタチは少し楽しそうに薬草を掬う。

『こちらはどうなんですか?』

鬼鮫さんのを覗くと、丁度いい感じに茹で上がっている。

『いいですね。んじゃ、ザルにあげましょうか。』

『これくらいでいいか?』

イタチの所に戻って覗き込む。

『…もうちょっとかな。あと三十秒くらい。鬼鮫さんはボウルに移して冷水に浸します。そしたら、ざっと水切りしちゃってください。』

少しして、イタチから声がかかった。

『もういいか?』

『そうだね、イタチも冷水に取ろう。そしたらー…』


そんな感じで、二人をあっちへこっちへと見ながらレクチャーして、完成した。
キビモチも分けてもらえたから、味は割といい感じ。
でも、やっぱりウルジさんの所のが一番質が良かった。

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