第7章 お宝探しにご同行〜
『どうですか?』
『ふむ…。まぁ、いいですね。コツは組み合わせと順番、といったところですか?』
『はい。そうすると、苦味や匂いが打ち消されるので、食べやすくなります。あとは炭水化物の量でしょうか。今日はキビモチが入ってますけど、米粉か小麦粉が一般的ですよね。』
『キビモチの獲得は少し難しいな。』
『そうだね。米粉はかなりあるんだけど。』
さすが主食。
次いで多いのが小麦粉。
『まぁ、地道に探すしかないね。』
『覚えておこう。』
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ってな感じで、三人で和気藹々と過ごした一日だった。
そこは民宿みたいな所で、トイレとお風呂は共用で。一部屋しか借りれなかったから三人で寝ることになった。
鬼鮫さんがドア側で、イタチが真ん中、私が押し入れ側、ってイタチが指定。
別に否やはないからいいんだけど、寝る時も鬼鮫さんとは離れ気味で私との距離が近かったの。
何故に…?
それを見た鬼鮫さんは少し肩をすくめただけで、ふいっと興味をなくしたかのように、空いたスペースに遠慮なく荷物を置いていた。
イタチはイタチで我関せずに手荷物点検やら巻物読みやら気ままに過ごし、私はそれを見ている最中に寝落ちた。
だってさ…、食べてお風呂入ってなんやかんや女子の支度をしてからのあったかいお布団ですよ?寝ちゃうよ、そりゃ。
なので、ドキドキする暇もなく朝でした。
すっきりしたような残念なような。
複雑です…。