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沈まぬ緋色、昇りゆく茜色 / 鬼滅の刃

第46章 緋星(あけぼし)喰われしその時に、心炎で天蠍を衝け ✴︎✴︎



「おう、冨岡。お前もか」

「ああ」

5分後 —— 天元と義勇は見回りに出向いたが、再び石室に戻って来ていた。

「煉獄さんと七瀬の姿が見えませんね。もう帰宅してしまったのでしょうか? 二人の匂いがまだ近くにあるような気もするんですけど……」

義勇の左隣に立っている炭治郎は鼻に意識を集中させながら石室の周辺を見回すが、やはり二人の姿はない。

「いや、竈門。お前のその見解は正しいと思うぜ。一見見た通りでは何の変哲もない景色だが、どこか違和感がある」

「違和感ですか…」

「血鬼術の可能性が考えられるな。宇髄、ここを頼めるか?」

「りょーかい、で?お前らはどうすんだ?」

「北東の方角を調べる」

「なるほど、丑寅…鬼が出入りする場所か」



「もう嫌になっちゃう。どうして柱ってこんなに勘が良いのかしら……」

朝霧 —— そう名乗った鬼の女は肩をすくめて、自分の周囲をぐるっと見回す。

「何の事?」

「ん?こちらの話よ。気にしないで」

表情は穏やかだが、小馬鹿にするような感じが嫌な鬼である。


「君に問いたい事がある。何故七瀬を狙った?」

「そうよねーその焼き印がどうして付いたか。気になるわよね」

更に笑みを深める朝霧だが、次の言葉を告げる瞬間—-

「沢渡七瀬、あんたがとにかく目障りなの。だからさっさと死んでちょうだい。心底虫唾が走るの、それだけよ」

ぞくっと身震いする程、冷たい顔で七瀬に伝えたが。

「別にあなたに好かれる為に生きてるわけじゃないから、どんな風に言われても良いよ。私が気に入らないなら、私だけ狙えば良いじゃない!何で杏寿郎さんまで巻き込むわけ?」

「ほんっとに腹が立つわね。その”何言われても構わない”って言う所が1番気に入らないのよ。だからあんたが大事にしている異性……炎柱と繋がる術をかけてあげたの。朝に浮かび上がる焼き印の炎柱と、夕方に浮かび上がる焼き印のあんた。2人で1つって感じがするでしょ?師弟のあんた達にピッタリだもの」

更に朝霧は続ける。
自分は恋人同士の絆を内部から壊すのが大好きなのだ。今までそうやって人間を喰って来た。何故なら人の不幸は蜜の味って言うからだと言う。

「心が壊れた人間程、鬼にとっては堪らない……極上の味なのよ」

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