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私の異世界転生生活

第4章 隣の芝生は青く見える


「あの場にいたのが、隣国の王子だ。」
「えっ?アレが?あっ、アレなんて言っちゃった。」
「そうか、アレ呼ばわりすると言うことは、あの王子のことは気にはならなかったということだな。」
「なりませんよ。ルー様がいるのに、所詮その他はその他でしかありませんから。」

私は浮気しないことをアピール。

「王子相手にその他扱いか。」
「な、内緒ですからね?」
「では、口止め料を貰おうか。」
「口止め料?う~ん、あっ、じゃあ・・・。」

私はルー様の腕を引っ張り、頬にキスした。

「物理的な口止め料ってことで、許して貰えませ・・・ルー様?えっ、怒りました?」

あ、違う。顔を背けているけれど、耳が赤い。今日もルー様が可愛い。なんて思っていたら、今度はルー様から仕返し?で唇を塞がれた。

あんな赤くなるのに、こんなキスしてくるなんて反則じゃない?苦しくなって胸を叩けば、動きが止まった。うん、無表情なのは代わりないけれど、キスしたくてたまらないって雰囲気を醸しだしている・・・気がする。

「す、すまない。つい・・・その、嫌だったか?」

あ~、ルー様が可愛い。ションボリしてる。顔は無表情だけど。周りに人がいた訳じゃなかったし、ルー様に抱き締められるのもキスされるも嫌ではない。

「以前、嫌じゃないと言ったでしょう?でも、苦しいのは嫌です。程々でお願いします。」
「わ、分かった。善処・・・・か、可能な限りする。」

王子とあろう人が、随分自身無さげな物言いだな。そんなにキスしたいの?キス魔?

「では、早速・・・。」
「へっ?」

そうか、今実践している訳ね。キス魔確定だね。本当にイケメンだなぁ、ルー様って。だからこそ、最初から様付けに違和感無かったし。

うん、今度は苦しくなる前に離してくれました。合格です。

「そろそろ食事の時間です。」

私は悲鳴を上げ、ルー様は変わらず気付いていた様だった。ルー様、オリバー様に見られるのはカウントされないのですか?ま、まさか、見せつけていたりとか?

「食事に行こう。カオリ、手を。」

条件反射の如く、繋いだ手。普通に繋いだ手は、指を絡める繋ぎ方に変えられる。ルー様は意外に乙女なのか?キス魔の乙女って・・・。

ルー様だからキス魔の乙女でも全然ウエルカムだ。









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