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燦姫婢女回顧【R18】

第14章 山小屋


「たいしたもんだよ、ネズは。」


そのうち私は口だけでネコさんの気を毎回飛ばせるまでに上達した。

姫様は寝台でくったりしているネコさんの種子を指で撫でながら言った。

「ネズ、女のココはねえ、男のアソコと同じだよ。ネズならどんな男でも骨抜きに出来るね。」





(―――――男のモノは初めてだったけど、姫様の言う通りだったな?

そういえばあと一人残ってた!)

私はモゾモゾと這いつくばって山小屋の戸口まで来た。

縛られた手で何とかして戸を開けた。

「見張りのおじさあ〜ん!」

私が呼び掛けた時………

ドサッ………


小柄なその男は仰向けに倒れた。

(!?)

肩に矢が刺さっていた。


ガサガサッ……

すぐ側の木々の間から弓矢を手にしたナンが現れた。

「ネズ!!」

「………ナン!」





――――山小屋から救出された私はナンの馬に揺られていた。

私を攫った男たちは捕らえられ、引き連れてきた兵士の馬に括られている。


「………ナン?」


ナンは後ろから私を抱えて馬を操りながらじっと前を見据えている。

「ねえ、ナン。怒ってるの?」

ナンはずっと押し黙ったままだ。

「仕方がなかったのよ!ああでもしなきゃ私は無傷でいられなかった。実際指一本触れられていない。」

「……………っ。に、二度と……」

「え?」

「二度とするなよっ!!」

「じゃあ二度とこういうことしないで済む様に守っててよ!」

「当然だ!もう離さねえぞ!ずっと守ってやる!」


ナンは私を抱く手に力を込めた。



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