第14章 山小屋
(…………ん……)
いつの間にか気を失っていた私は冷たく湿った木の床の上にいた。
夜露に濡れた葉の匂いがする。
後宮から連れ出されたことが分かった。
男たちが話す声が聞こえる。
「おい?こいつ本当に好きにしていいのか?」
「あぁ、そうだ。金までもらっていい仕事だろ?生娘らしいぞ。ゆっくり遊んでやろう。」
「最後は息の根を止めろと麗姫様に言われたぞ。残酷だねえ、まったくあのお姫様はキレイな顔してさ。」
男の一人が私の衣の襟に手を掛ける。
(………!……)
「おいおい、慌てるな。ここは帝の森だ。うるせえ警備がウロウロしてやがるから交代で見張りだ。」
男は全部で三人いた。
簡単なくじ引きをして小柄な男が小屋の外にしぶしぶ出ていった。
「そうムクれるな。俺の後に存分に愉しませてやる!」
小屋に残った男二人は上衣を脱いだ。
(…………犯られる!)
私は一瞬逡巡したが、意を決して上半身を起こした。
「おい!逃げる気か!?」
すぐに二人の男に押さえ込まれる。
「あはははははっ!」
楽しげに笑う私に男たちは目を丸くする。
「こいつ、おかしいのか?」
「やだあっ、おじさんたち。ふたりいっぺんはムリだよおっ。」
私の甘ったるい声に「おじさんたち」はキョトンとしている。
「じゃあ、こっちのおじさんから遊ぼっ。」
手足を縛られたままの私は口を使って男の一人の下衣を脱がし始めた。
「おいっ、おいやめろ!」
「とか何とか言いながら嬉しそうだな。」
もう一人の男が云う。
「こっちのおじさんはちょっと待っててね。
すぐにキモチ良くしてあげるからねっ!
ねえ、脱がせにくいよお〜」
「……ぬ、脱いでやれよ。」
「あ、ああ!」
男は自ら下衣を取り払った。
チュプ………
すぐに私はすっかりと露になった男のモノを口に含んだ。
「………!!何だあ?おまえ?」
チュパッ…………
私は音を立ててモノを口から引き抜いた。
「おじさん、こうゆうのキライ?
あたしはだーい好きなの!」
私は男の顔を見てニッコリ微笑んだ。