第7章 短夜
離れに戻り、床に就いたが、私は何度と数えられないほどの寝返りを打っていた。
(あんなの見せられたら眠れないよ!)
破瓜の瞬間、周りに煽られ私も立ち上がった時に、ずっとアソコから溢れていた露が桟敷を汚していたことに気がついた。
(やだっ………)
私は素足で踏んでその跡を必死で隠した。
両脚の間はネバついて動かす度、糸を引いていた。
(誰も気が付いてなかっただろうなあ………)
「………ニャッ……ニャア……」
その時、ネコさんの「鳴き声」が微かに聞こえた。
(ふたりはお愉しみかあ………)
私は何の気なく脚を開いて自分の蕾に触れてみた。
指にドロリとした感触があった。
(やだっ……まだこんななってるの!?)
自分に嫌悪感を感じたけど抗えない欲望が湧いてきて……指を種子(たね)の方に滑らせた。
既に桜桃大に膨れ上がっていた。
あの夜、五王様に「開発」されてから私は時々こうやって自分を慰めていた。
「……んっ……あっ」
漏れ出てくる声を押し殺す。
(あとちょっとで……………)
「ネズ!ネズ!」
もう少しってところで姫様に呼ばれた。
「は、はいっ!」
私は慌てて起き上がって隣室との間の戸を開けた。
艶かしい薄灯りと薫りの中、この前よりももっと透きとおった寝間着で肩肘をついて横たわる姫様に寄り掛かる様にして、大きく脚を拡げた裸のネコさんがいた。
ネコさんはうっとりとした表情(かお)で自分の敏感なトコロを弄っている。
だいたいは予想がついていたがこうも目の当たりにすると気後れする。
「どうした?ネズ、ずいぶんと顔が赤いけどナニしてたんだい?」
姫様はニヤリと笑う。
(………!…バレてた?!)
「眠れないんだろう?
今夜はネズも混ぜてやるよ、おいで。」
手招きされ、私は抗うことか出来ずにおずおずと寝台の端に腰を掛けた。
姫様が後ろからいきなり私の脚の間に手を差し挿れてきた。
「ひゃっ!」
思わず変な声が出る。
姫様の手が奥まで伸びてくる。
『クチュン』と水っぽい音がした。
「おやおやあ?どうしてこんななっちゃってるのかなあ〜?」
意地悪な姫様!
「どれ、見てあげるからこっち向きな。」
片脚を引っ張られて私は寝台の上に引き倒される。
「膝の裏持って開いて見せな!
ほら、もっと大きくだよ!」