第15章 二度目の初めて R18
シェラザード様が、ガウンを脱いだ。引き締まった身体に、くっきり割れた腹筋。そして、その下にはとんでもないものが存在を知らしめていた。
初めて見た、シェラザード様のそれに思わず顔を背ける。
無理だ、あんなの入らない。あ、でも、前は入った?でも、あんな・・・。
「アメリア、私を受け入れてくれ。」
「よ、よろしくお願いします。」
「そう緊張するな。力が入ると、余計に辛い。」
でも、そんなこと言われても心臓が口から飛び出そうだ。
あ、今、触れた?宛がわれたその先が、私に触れる。そして、少し入ってきた。
本当に前の私は、シェラザード様を受け入れられたのだろうか?だって、今、こんなに恐ろしく痛いのに。
痛みで涙が浮かぶ。呼吸も荒い。
「アメリア、私を見ろ。大丈夫。大丈夫だ。愛してる、アメリア。」
飛び上がってしまいそうな衝動と共に、私の中に全てが収められた。そっとシェラザード様の顔を見ると、何かに耐えている様子。
「シェラザード様、お辛いのですか?」
「アメリアの中は麻薬の様だ。それに、やはり意識のあるアメリアを抱く方が何倍もいい。動いてもいいか?」
「はい。」
少しずつ律動を始めた動きによって、私の中で更に大きくなったシェラザード様。慣れてくれば動きも少しずつ早くなってくる。
「シェラザード様、汗が・・・。」
「剣術や魔法のトレーニングより、今果てるのを我慢する方が何倍も辛い。もっと、アメリアの中にいたいと思うのに・・・。」
苦悶に満ちた顔。それでも、そのアメジストの瞳は熱を孕んで私を見ていた。
「それに・・・アメリアのいいところは、ここだったよな?」
身体に電気が走ったかと思った。執拗に擦り付けるシェラザード様に、私の呼吸も更に熱く荒くなっていく。
「や、やだ、怖いっ・・・。」
「怖くない。ただ、感じればいい。ここを擦られるのが気持ちいいのだろう?」
違うと否定したいのに、思いに反して身体の方は正直だ。シェラザード様にしがみつけば、笑ったように見えた。
「一緒に味わおう。二度目の初めての快楽を。」
律動は更に早くなり、私の一際高い声を聴いたシェラザード様は欲を私の身体に吐き出した。
ポタポタと私の顔に落ちて来るシェラザード様の汗。
腕を差し出しシェラザード様の身体を引き寄せる。全てではないけれど、確かに感じる体の重み。