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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第2章 デートのお誘い


そうそう、王子はアシュリー様の言葉に打ちのめされていたのかピクリとも動かなかった。

「王子とは言え、ロイドが済まなかった。」
「いえ・・・お気になさらず。」
「アメリア嬢と呼んでも?」

もうなし崩しだ。どうせ、拒否できないだろう。彼は頭脳優秀で、絶対に勝てそうにない。

「私のことも、シェラザードで構わない。」
「善処・・・。」
「ほら、言ってみてくれ。シェラザードと。」

あれ?私・・・どうして、壁に追い込まれているんだろう?これって、絶対に逃げられないヤツ!!

「シェ、シェラザード様。」
「あぁ、それでいい。」

何故か、ご満悦な顔をしている。

「あ、あの・・・どうして・・・。」
「その質問は、誘ったことか?それとも、ロイドのことか?」
「両方です。」

誘われたことの意味も分からないし、王子のことは誰にも言ってない。というか、友達がいないから言える相手もいないのだけど。

「面白い様に、入学したと同時にロイドに関わらなくなっただろう?」
「若気の至りと言いますか、その・・・。」
「今も若いがな。」

確かに・・・。

「そうだな。折角だから、ハッキリと聞いておいてもいいか。今は、ロイドのこと何とも思っていないのか?」
「はい。」
「そうか。ならば、今後は何も問題ないな。」

何が問題ないのだろう?

「アメリア嬢、今の貴女は面白い。」
「えっ、面白い?」

言っている意味が分からない。

「私に群が・・・近付く令嬢は少なくはないが、逃げた令嬢はアメリア嬢だけだ。」

えっと・・・アシュリー様の自尊心を傷付けてしまったの?だから?それに、群がるって言い掛けたよね?

「私のこの容姿は、アメリア嬢のお眼鏡には叶わないのだろうか?」

近いっ!!もうお腹いっぱいですって。

アシュリー様が、私の髪を一束掬い上げては口付けをする。一瞬で私の顔は、蒸気が吹き出しそうな程真っ赤になっているだろう。

アワアワする私を壁に追いやったまま、詰め寄るアシュリー様に身の危険を感じざるを得ない。

「デートが楽しみだな。さぁ、行こう。」

スッと身を翻し歩き出したアシュリー様の後を、慌てて付いていく。

そして、馬車に乗り見送ってくれたのだけど、もう私のHPは0だったと思う。





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