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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第11章 初めてのお部屋デート


ドキドキして、心臓が痛い。そっと見あげれば、私を見ていた目と視線が合った。シェラザード様の唇が額に触れ、頬に触れ・・・唇にも触れて・・・今回は、それが私の首筋へと落ちて行く。

ピリッとした痛みを感じた時には、もう遅かった。身の危険を感じ、必死に押しとどめたのだけど不満そうな顔をした顔で私を見て・・・。

抵抗しなければ、このまま食べられていたかもしれない。何って肉食なの!!

「やはり、流されてくれないか・・・。」

やっぱり、食べる気満々だった!!

「でも・・・初めては私の自室の方がいいか。」
「えっ?それって・・・。」
「我が公爵家に招待すると言っただろう?その時は、泊っていけばいい。」

・・・えっと、展開が早くない?婚約してまだまもない時で、もう?それとも、冗談?

「心配しなくとも、避妊はする。」

そういう心配をしているのではないですっ!!お、王族は婚姻を結んでかららしいけれど、一般の貴族はそれほど厳しくないみたいで・・・。

王族の婚約者は、初めてでないとダメみたいです。まさか、だからなの?だから、早く・・・。

文明や文化が前世とは違うから、どうすればいいか私には分からない。かと言って、両親に相談するなんてできない。

そして、相談する友達もいない。自分の身は自分で守る。それ基本。

「私が相手では不服か?そう、悪い体をしていないと思うのだが。それとも、あれか?以前、大きくなりたいと言っていたな。前にも言ったが、今でも十分魅力的だぞ?アメリアの肢体は。」

だから、そんな卑猥なこと、どうしてそんな真顔で言えるの?羞恥はないの?肉食なの?若いから?そうなの?

「そんなに・・・したいのですか?」
「ん?そう思うのは至極当然だろう?私も健康な普通の男だからな。だからと言って、誰でもいい訳ではない。そこを勘違いするな?惚れたから婚約を結び、私の伴侶として未来を・・・アメリア?」
「そうだとしても、展開が早すぎて私には無理です。あ、シェラザード様が嫌だとかそういうのではなくて、まだ、心の準備が付いていかないんです。」

恐る恐る見上げれば、真顔のまま思案しているシェラザード様。怒っているでもなく、至って真顔。

「もし・・・理由があっても、無理強いしてしまったとしたら、アメリアは私を嫌うか?」

理由?えっ?
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