第31章 溺愛というなの欲
その気持ちを汲んでなのか、甘い痺れから強い快感を与えられ直ぐに体が跳ねる。
「シェラザード・・・んっ、気持ちい・・・もっと・・・。」
笑った気がした。そっと目を向ければ、私は息を飲んだ。そのとんでもない色香を漂わせ、強く吸い上げられ絶頂が体を走る。でも、その行為は止められず何度もそのまま衝撃を与えられた。
どれだけ与えられたか分からない快感。シェラザード様は身を起こし自身の先をあてがえば一気に突き上げられた。
「ずっと、中が蠢いているが、今もイッている様だな。」
コクリと何度も頷くと、小さく笑って頬に唇が触れる。
「後、何回イキたい?まだまだ私が欲しいだろう。ほら、この中のここ擦られるの好きだろう?きゅうきゅうに私を締め付けて来て、本当にアメリアは愛らしいな。」
暗い部屋の中、月の光りに照らされたシェラザード様の瞳が艶やかさを帯びて、私の腕を掴んでは舌先を這わせていく。繋がった体は確かにその存在感を示し、瞳が合わさればゾクリとさせる緩められた唇。
「まだまだだ、アメリア。もっと私を欲しがれ。」
夜も深く更けた頃、私は疲れからか意識を手離した。遠のいていく中、耳は確かに情事の音を拾っていた。
翌朝、下半身に違和感を感じ、手で触れては目が覚めた。
「・・・繋がったまま?」
「そうだ。」
耳元で囁く声は、掠れていて甘く聞こえる。
「触りたいなら、好きに触っていい。」
掴まれた手は繋ぎ目を確かめさせる様に、触れさせられた。腰には腕が巻き付いていて、逃げられそうにもない。
「あの、学園に・・・。」
「あぁ、そうだな。」
「えっと・・・準備をしないと。」
上半身だけを起こしたシェラザード様は、気だるげででも瞳だけはギラギラしていた。ゴクリと唾を飲めば、顔を寄せてきて口付けされる。
「手っ取り早くするなら、このまま激しくしていい?」
「このまま抜いて頂いた方が・・・。」
「激しくされて直ぐに終わるか、ゆっくり時間がギリギリまでするかの何方かの選択肢しかないが?あ、もう一つ・・・激しくて時間ギリギリでもいいぞ?」
考えるだけでも無駄に時間が過ぎていく。なので、一番最初を選択しては学園へ向かう頃には、ヘロヘロの私がシェラザード様の膝の上で悶えていた。
「アメリア、ジッとしてろ。癒してやる。」