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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第30章 最後の攻略キャラ


霞める様に触れた胸だったけれど、その瞬間相手は吹っ飛んで行った。その事に驚くことしか出来ない私。そして、急に現れたシェラザード様は、倒れているケルトの襟を掴み上げた。

何やら言ったらしいシェラザード様だったけれど、いきなり現れた火はケルトを包み器用に制服だけ燃やしていった。あ、制服だけじゃなかった。今、全裸らしい。

シェラザード様がいるから、ハッキリは見えないけれど。だって、大事なところ手で隠している様だもの。

掴んだ手が離されると、その場に落ちた。クルリと向きを変え、私の元へと来たシェラザード様。

「どこを触られた。」
「えっ?あ、えっと・・・霞めたと言いますか・・・その・・・胸を。」
「一思いに消せば良かった。」

嫌々、触ったと言うか霞めたと言うか、一瞬だったしそう触られたという感じでは・・・そういう問題ではないと?

「ここか?」
「はい?あの・・・。」
「もう片方か?」

何か雲息が妖しい。だって、制服越しだけど、触られているんだもの。

「あのっ、シェラ!!」

口を塞がれ、ヤワヤワと揉みしだく胸。それは制服越しから直に触れられることに。

怒ってるっ!!滅茶苦茶怒ってるっ!!!

が、手が抜かれ拍子抜けする。シェラザード様は私の手を引いては、ケルトに近付いた。必死に隠している様だけど、反応している様で・・・。

見たくなくとも目が・・・。

「何故、隠す?自信あるんだろう?」

抵抗も空しく、シェラザード様は片手を掴み・・・私は、つい呟いてしまった。

「片手で隠せるんだ。」
「聞いたか?可愛いそうだ、お前のご自慢のそれは。」

シェラザード様は、煽るだけ煽って私を連れてはその場を後にした。

「アメリア、見てないよな?」
「えっ?あ、はい。」

見えませんでしたとは言わなかった。言ったら、まるで見たかったと捉えられそうだから。

自信がある様だけど、まぁ、人間自信を持つことは大事だ。時と場合に寄るけど。

でも・・・。

「想像したか?」
「えっ、あ、えっと・・・。」
「ちゃんと後で癒してやる。」

何をっ!?

「留学先で、何人もの令嬢に手を出して国を追い出されたと言うのに・・・懲りないヤツだな。」
「えっ?手を出した?」
「あぁ、その内、一人腹に子が宿っているそうだ。」

驚愕の事実!!



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