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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第25章 誕生日パーティー


これはひょっとして、兄妹揃って同じ品物(媚薬)?

「同じ物なら、適切に処理する。」
「おや、そんな淡泊では女性たちを満足させられませんよ?」
「お前ならそうだろうな。で、アメリアを見過ぎだ。」

何か、ロックオンされている気がする。嫌な汗が流れて来そう。

そして、丁度その時、パーティーの終わりを知らせる声が聞こえた。その事にホッとする。

「残念、もう少しお話ししたかったのですが。そうだ!月の女神よ、どうか私に屋敷まで送る任を与えて下さいませんか?」

うっ、凍えそう。

「本当に相変わらず見境ないヤツだな。それは兎も角、帰宅予定はない。」
「はっ?それは・・・。」
「私の部屋に滞在する。それと、アメリアには関わるな。」

シェラザード様は私の背を押し来客を見送ってから部屋に戻った。ゴージャスなドレスを脱がせてもらい、浴室で汗を流す。

「癒される~。」

つい、湯船に浸かりながら気の抜けた声を吐く私。が、躊躇なく開けられたドア。そして、隠すことなく浴室に入ってきたシェラザード様に私は思わずガン見してしまう。

って、ガン見している場合じゃないっ!!つい、見ちゃった。いや、今まで何回か見たけど。羞恥心はこの人には必要無いものなの?

少し離れた場所で体を洗っている音がする。耳がその音を最大限に拾おうとする。やがて、ヒタヒタと歩く音が近付いて来ては私の直ぐ横で水音が聞こえた。

「終わったな。」

って、何気ない挨拶をするかの様な口調。私はどもりながら「そ、そうですね」くらいしか言えないでいる。

「あの・・・どうしてここに?」
「ん?アメリアが入っているから。」

はい?私が入っているから入って来たと?

「アメリア、こっちに来い。」

いきなり体に浮力を感じれば、いつの間にかシェラザード様の足の間に体が収められていた。

「一応、確認したが去年と同じ物だった。」
「それは、どんな?」

やっぱり、媚薬?そうなの?

「無駄にキラキラした下着だ。それに全然隠せていない透けたデザイン。一体、あんな品のないもの誰に使わせるつもりなのか理解に苦しむ。」

良かった・・・私に着せようと思われなくて。

「あんなサイズでは、アメリアのこの豊満な胸は隠しきれないだろうからな。」

だから、そんな恥ずかしいことを何でもないように言わないで!!




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