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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第23章 二度目の人生でも初の学園祭


「そう思うなら、何故、声を掛けて来るのですか?私の事、嫌っているのでしょう?と言う事で、二度と私に関わらないでくださいね。では、失礼します。」
「なっ!?本当にお前という女は生意気にも程がある!!説教してやるから、こっちへっ!!?」

私の腕を掴もうとして、指輪に拒否されて驚いた顔をしています。でも、その事で更に激怒する攻略キャラ。

「全く、お前もアシュリーも生意気だ。それなのに、どうしてロイド様はあんな奴を・・・。」

あ、そっか。シェラザード様が言っていた相手は、このキャラのことか。要は、嫉妬か。王子って、シェラザード様が大好きだもんね。

ま、どうでもいいや。無視だ無視。余程痛かったらしく、更に手を伸ばして来ることはなかった。それは良かったのだけど・・・ずっと、悪態をつきながら後を付いて来る。

これはあれ?説教しているつもり?あ・・・空気が冷えた。って、いつの間に戻って来たの?凄い真顔。シェラザード様が戻って来た事に気付いていない様で、一生懸命に悪口を言っている。

え、どうしよう・・・あ、キャラの頭を鷲掴みしては顔をシェラザード様の方に力業で向けた。そりゃあ、いきなりそんなことされたら驚くよね。

「もう一回言ってみろ。」

掴まれた頭が痛いようで、顔を顰めながら手を払いのけようとするのだけど無駄に終わっている。

「シェラっ、すまない!!私の顔に免じて許してやってくれ。」

誰かが王子を呼んだらしく、慌てた様子で駆け寄って来た。

「ロイド・・・こいつの首輪、しっかり握っておけ。次、アメリアに近付いたら物理的に消すぞ。」
「わ、分かった。」

半泣きになりながら、王子に連れられていなくなったキャラ。あのキャラ、文官タイプだもんなぁ。力で敵わなかったんだね。

「怪我はないか?」
「大丈夫です。私には、この指輪がありますから。」
「そうか。一人にして悪かった。」

ついさっきまで、人の頭を鷲掴みして脅していた人とは思えない程に優しい。

でも、あのキャラは懲りてなかった様で・・・どうやら、学習能力が無かったらしい。

要は、剣術の授業でシェラザード様に食って掛かっては、足腰立たなくなるほど傷めつけたらしい。私がシェラザード様の元へ行った時には、地面の上で伸びていた。

そして、誰も助けようとしない。放置だ放置。

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