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転生侯爵令嬢の溺愛物語

第23章 二度目の人生でも初の学園祭


「つまらない?そう仰いますが、町でも有名な店の料理人を雇って作らせますし、人気のお菓子です。」
「ふ~ん。ま、どうでもいいけど。あぁ、シェラは僕たちの班のリーダーだよ?それを奪われるのは困るなぁ。」
「では、あなた方も一緒に私共の班に来られるのはどうでしょう?」

纏めて、勧誘してきた。更に、私を怪訝な顔で見る令嬢。

「貴女は要らないわ。」
「僕たちの方こそ、キミが要らないけど。それと、重いくらい愛している婚約者のアメリアへの暴言は、ちゃんとシェラに伝えておいてあげる。」
「運が良ければ、アシュリー家から抗議の言葉が来るかもしれないな。」

止めをさしたのは、天然のアラン様。そもそも、抗議されることが運がいいって使い方が違うと思うんだけど。

ほら、兄妹揃って顔が真っ青になってる。

「でも、現場をシェラに見られなくて良かったよな。見られていたら、この学園に居られなくなるところだったんじゃない?」

えっと、アラン様・・・もう、そこらで十分ダメージ与えてしまってます。

「あ、ひょっとして・・・学園から出て行きたかった?」

あ~、天然が出た。フラン様は何も言わない。令嬢は泣きそうな顔をして去って行ったんだけど、令息の方はいつの間にかいなくなっていた。

この後、私は二人にしっかりお礼を言った。最後まで、アラン様は天然なことを言っていたけれど。

二人と分かれて気が削がれたので、教室へと戻ろうとすると新たな刺客が現れた。ほんと、今の私には刺客だよ。

そう言えば、いたよね~。攻略キャラ。確か、ゲームでは王子の側用人だった。今の宰相の二番目の息子だ。頭が良くて、理知的なキャラだ。

「まだ、気が変わったりしていないのか?」
「何にですか?」
「そろそろアシュリーにも、飽きたのではないのかと言っている。どうやら、お前は尻軽みたいだからな。」

あぁ、そうか。今度は、そういう理由で攻撃してきたか。本当に面倒くさい。それを聞いてどうするんだ。

「あ、私はダメだぞ?お前みたいな尻軽に騙されたりしないからな。」
「そうですか。で、もういいですか?」
「はっ?」

はっ?って言いたいのは私の方だ。大体、そんなに嫌ってるなら、声なんか掛けて来ないで欲しい。

「な、何だ、その物言いは。女の癖に生意気だ。」

頭いいはずなのに、単細胞過ぎない?



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