第4章 Backtrack
「…俺も、一緒に行けたらいいのに、、、」
聞いているこちらが苦しくなりそうなくらい、小さく、絞り出すように吐き出す千冬くん
…私が目覚めるまで、ずっと側にいて気が気ではなかっただろう
それほどに彼は圭くんのことを尊敬していたし、そんな圭くんが守りたかった東卍のことが大好きだったはずだ
『…ありがとう
でも、私はこの2年間、十分千冬くんに助けられてきた
圭くんのこと、私に任せて?』
「…すみません、こんなこと俺が言える立場じゃないけど、、、
どうか、場地さん達を頼みます…!」
『もちろん!
絶対もう一度会わせてみせる!!』
そう言うと、千冬くんは目尻を少しだけ光らせて笑った
そして私たちは2日間、千冬くんの部屋に閉じこもってひたすら条件に合う病院を探しまくった