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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第4章 Backtrack


「で、調べたいことってなんです?
俺たちに調べられることならほとんど調べてると思いますけど、、、」


『病院を調べて欲しいの』


「?病院?」


『…普通の病院じゃないわ
ヤクザとか暴力団とか、、、そういう反社会勢力の人間を秘密裏に受け入れてる病院』


「そんなところを何故…
!まさか乗り込む気じゃないですよね!?」


『違うわよ
流石にそれは死ぬわ
そして、その中から12年前は普通の病院だったところをリストアップして欲しいの』


「…まぁ、それなら別にいいですけど、、、何に使うんです?そんなの」












私と千冬くんはパソコンを並べて一緒に作業しながら口を動かす











『…けんちゃんが死ぬ原因となった、理由の分からない万次郎とけんちゃんの内輪揉め
それを止めることが第一だけど、もしそれが止まらなかった場合、、、
…けんちゃんが刺されてしまうという最悪の事態になったら…医療処置を取らなくちゃいけない』

「…」

『でも、そのためには最低限道具が必要。
…こっちから向こうに持って行けたのはこのお守りだけだった
だから1番簡単で正確だった手段は断たれた
それなら向こうで入手するしかない』

「!まさか…!!」

『そう
今現在そういった組織に手を貸している病院なら、きっと12年前から内部は腐敗してる
医者ってお金で動く人間も少なくはないの
だから、昔のその病院から道具を買うわ』











可能性は低いけど、ゼロじゃないはずだ

数撃てば一つくらい当たるだろう











「…でも伊織さん、そんなことしたらマイキーくん達に怪しまれるんじゃ、、、」

『…みんなにどう思われたって、構わない
もう、そんなこと言ってられる状況でもないし…
それに、このチャンスを逃せば2度と彼らを救うことはできない
何かを捨てなければみんなを救えないなら、私はなんだって捨てられる』











例え、それが私の信頼だったとしても別にいい


ただ、私はけんちゃんに、圭くんに、、、万次郎に笑っていて欲しい








ただ、それだけなんだ
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