第17章 Last chance
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「そっか。黒龍と揉めるか…」
「真一郎。
黒龍はもう昔みてぇにカッコよくなかったぜ。」
「ああ、知ってる。
八代目が全て変えちまった。」
「?」
「…黒龍は、俺の全てだった
お前の好きにしろ。万次郎。
黒龍はお前に継いでほしくて…お前のために残したチームだから。」
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「そんなことが…」
「黒龍を腐らせたのが八代目総長…
つまりそれが黒川イザナか…!」
繋がっていく…
でも…じゃあなんで未来でイザナは伊織さんにあんなことを…?
伊織さんとの関係はまだ見えてこない…
「はーいお茶入ったよ〜」
「何者なんだ…?黒川イザナ…」
「ん?ウチのお兄ちゃん」
「…」
「…?」
「…へ?」
「なんて…?」
「だから。ウチのお兄ちゃんだよ。
黒川イザナ。」
「「「は?」」」
エマちゃんの…お兄ちゃん…??
え?マイキーくんが…???
「…伊織さんの弟じゃなくて…?」
「は?」
「お前まで何言ってんだよ」
「そもそも黒川イザナ俺らより年上じゃねぇか。」
「あ、そっか」
「いやいやいやちょっっっと待て。
まずはエマだ。…どういうこと?」
「もう!マイキーには何回も言ったよ!!?」
エマちゃんはマイキーくんにぷりぷりと怒る様子を見せるけど、マイキーくんは何も覚えてないらしい
エマちゃんはため息をつきながら説明してくれる
「ウチの旧姓は黒川で、そっちにもお兄ちゃんがいるの。
それがその黒川イザナ。
伊織は多分覚えてると思うよ。マイキーは覚えてなかったけど!」
「…そうだっけ?」
「もう!全然人の話聞いてない!
マイキーにとっても異母兄弟なんだからね!!」
「おいマイキー…」
「あ!思い出した!!」
「嘘つけ」
ドラケンくんとエマちゃんがジト目でマイキーくんのことを見つめる