第16章 Murderers
撃たれた…!
撃たれた!!撃たれた!!
ダメだ…死ぬ…!
俺は…!!
「ハァ…ハァ…タケミチくん…」
「ナオト…」
「早く手を……もう、伊織さんが持たない…
彼女の息がまだある、うちに…」
「ぇ、?なに…」
「最後の、握手です」
握手…嗚呼、そうだ…俺は、、、過去で、まだやるべきことが…
「最初に君をこの時代で見つけた時…絶望しました。
正直…伊織、さんにしか…期待してなかった…」
「え…?」
「こ、んな、情けなさそうな人に…託すのか…って、、、ねえさんは、こんな人のどこを…ゲホッ、すき…になったのかなって…」
「ハァッ…ハァッ…!」
「不思議でした、、
何度でも…何度でも…失敗しても諦めない、、何も持っていないのに、、折れない、そんなき、みの姿をみて…今なら、こう思う…」
「なお、と…」
「ひーろー、って、こんな人のこと、いうん、だって…
なんど、失敗しても、あきら、ない…」
「…」
「タケミチくん…君は、僕の誇りです」
「ナオト…」
『ヒュー…ヒュー……ま、じろ…やっと、会える…ね…』
「ゴホッゴホ…まずい…伊織さんが、もう、、限界だ…
彼女も……また…」
『万次郎……まんじろ………ふふ、、だいすき…まんじろう、』
「タケミチ…くん……やっぱり、死ぬのは怖いですね。
さぁ…早く……もう数秒もしないうちに、伊織さんは死んでしまう……」
ナオト…最期になんてしねえから…!!
伊織さんも…こんな最期じゃ終わらせねえ!!!
最期の力を振り絞ってナオトの手を握ると、手のひらから全身にかけて小さく電流が走った
俺は絶対に…諦めねえ!!!