第4章 Backtrack
「俺は向こうに行った先は喧嘩賭博の真っ只中、驚いてる間にワンパンでボコされ、そのあとその元締めからヤキ入れられたよ。
で、そいつが東卍の一員だったから、マイキーくんに会えるよう頼んだらさらにボコされた」
「お前そりゃダメだろ
俺でも一発は殴る
どこの馬の骨ともわかんねー奴、マイキーくんに合わせるわけねーだろ」
『まぁ、千冬くんはともかく、あのキヨマサって人は万次郎と話すことすら無い末端だからってのもあるけどね』
ん?ちょっと待てよ
行ったその日に殴られたってことは…
『タケミっち、もしかして2日連続で殴られたの?』
「そうですよ
次の日のカードが体の弱い仲間だったから…キヨマサにタイマン張ってくれって言って、、、」
『…ごめん、タケミっち、、、
本来なら君たち1日目で問題解決してたのに…』
「どう言うことですか?」
『いや、実はさ、』
私はタイムリープした日に号泣してしまって、喧嘩賭博止めに行くのが1日ずれたことを話した
タケミっちはものすんごい形相で発狂していたが、これは本当に申し訳なかったと思ってる
「…で、なんとか俺はマイキーくんとドラケンくん、そして伊織さんに会えたんだよ。」
「凄い偶然ですけど、、、この短期間で接触できたのは本当に凄いですね、タケミチくん」
「あっ、そうだ!
聞いてよ直人!!マイキーくんは不良だけどいい奴でさ!
本当に伊織さんと…えっと、、松野?くんが言う通りマイキーくんが変わらなかったら本来の東卍は…
「は!?なんで殺さなかったんですか?」
ヒュッ!
ダァン!!!
『…今、なんて言った?』
「ぐっ…!」
「…それがテメェの本音か、橘直人」
「………へ?」
間抜けなタケミっちの声を片耳で聞きながらも、私は自分の下で苦痛に顔を歪める橘直人の顔を睨みつけた