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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第16章 Murderers



「高宮、八戒のことだ」

『っ!』






大寿くんがそう言って伊織さんを呼び止める
…八戒…確か伊織さんとマイキーくんに殺されたって…

伊織さんはギュウっと手のひらを握りしめながら大寿くんの言葉を聞く






「俺はテメェと佐野がやったなんて思っちゃいねぇ」

『…違う。
八戒くんは私たちが…「言うな。」

『!』

「持ってけ。俺からの選別だ。
脚についてんの、中身は流石に取られたみてえだがソレだろう?」

『…』

「12年前のあの日から、俺はテメェに惚れてたよ。」

『…』

「あの頃からテメェは変わらねえ。
テメェが手を汚したのはあの時言ってたことが全てだろ?」

「伊織さん!早く!!!」

「…じゃあな、高宮。
精々悔いのないように使えよ。」

『はい。』





伊織さんは大寿から何かを受け取ると、右足の太腿あたりに触れて前を向いた






「さぁ行け!!お前ら!!」

「ここは任せろ!!」

「ありがとうございます!大寿くん!ココくん!!」

「これで昔の借りはチャラな。」

「伊織さん…どうか無事で…!」





2人の声を聞きながら、俺たちは裏口から外に出て路地を走った


店を出る前、大寿くんが人を殴る音、ココくんがなんとか裏口に人を通さないようにしている声が聞こえてきた


…2人とも…ごめんなさい…!!

でも絶対…絶対こんな未来は変えてみせます…!
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