• テキストサイズ

ONE MORE CHANCE【東リべ】

第16章 Murderers


「黒川イザナは黒龍を引退して3年後に横浜天竺を創り、東卍と揉めた。
関東事変の勃発だ。」




─関東事変を、始めようか



12年前の今起きてる事件だ…





「どっちが勝ったんですか?」

「あ?
流石にそれはテメェも知ってるだろ。」

「あ…いや、、えっと、、」

「まぁいい。
その辺はアイツらの方が詳しいが軽く俺も触れといてやる。
長引いた抗争はどっちが勝ったとも言えねえ…
東卍と天竺の合併で手打ちとなって幕を下ろす。
そして…その幕引きをしたのが高宮、テメェだろ?」

「ええっ!?」

『!』





俺は思わず隣にいた伊織さんに向けてそんな大声を出してしまう
なんでこんなことを…?
わざわざ自分からアイツらを東卍に入れるような真似…




「花垣が俺に色々と聞いてくるのに違和感しか覚えなかったが…テメェがいながらコイツがとぼけたことばっかり聞きやがるのはそういうことか。
テメェがダンマリ決め込んでやがるからおれにコイツは聞きにきたんだな?」

『…』

「まぁ、なんでお前があの時んな真似したかまでは俺も知らねえ。
ただあの2人は知ってる風だったぞ。
花垣…それを知りてえならアイツらに聞くことだな。」

「はい…」




違う…伊織さん、本気で覚えてないんだ…
さっき俺が思わず大声出して伊織さんを見た時、微かに伊織さんも目を見開いてた

自分がどうしてそんなことをしたのか…やっぱり思い出せないんだ…





「結局、高宮と天竺の交渉の結果、トップに佐野万次郎、ナンバー2に稀咲鉄太、ナンバー3に黒川イザナを冠した史上最悪の愚連隊が誕生したと聞いてる。」

『…』




でも…当時の伊織さんにも何か理由があったはずだ…
わざわざ独断で天竺と合併交渉なんて…

まぁその辺りは後からイヌピーくん達が知ってるらしいし2人に聞くとして…


それでまた稀咲に東卍は乗っ取られたのか…

あれ…でも今回稀咲は死んでるんだよな…
/ 848ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp