第4章 Backtrack
「あ"あああああああ!!!」
『きゃあああああああ!!!』
え!?何!!!
「タケミチくん!!」
「伊織さん!?」
『えぇ!?何何何!???ここどこ!?
え?!万次郎は!?』
「やっぱり帰ってきちまったのかぁぁぁ!!」
「ってことは!
やっぱり過去に行けたんですね!!」
『は!?過去!?…ってことは!!!
え!?今現代!?』
「そうです!そうですから、、、一旦落ち着いて…」
それから千冬くんに宥められて落ち着くと、私は事の顛末をタケミっちから聞いていた
『はぁ!?間違えて握手した!?』
「嘘でしょタケミチくん!!」
「あーーー、、、いいとこだったのに、」
『こっちのセリフよ!
私だって今万次郎とけんちゃんとエマと花火見てたのに!!』
「ってか何なんですか伊織さん!
マイキーの女って!!」
『タケミっちこそ!何であんな無茶な接触の仕方すんのよ!
普通馬鹿正直に真正面から喧嘩する!?』
「んな事言ったって!」
ダン!
2人でギャーギャーと騒いでいると、直人さんがマグカップを音を鳴らして置いた。
「一旦僕たちにも整理させて下さい
つまりお二人は本当に過去へ行けたと言う事ですね?」
「あ、ああ」
『…行けた
信じられないけど』
「で、タケミチくんが僕と誤って握手したせいで不本意にも戻ってきてしまった、と」
「そうそう」
「…」
直人さんは考え込むように視線を下げる
「伊織さん、どうぞ」
『あ、千冬くん…』
「ココアです。
本当に、無事でよかった、、、
ずっと目を覚さないから心配したんです」
『…ずっとここに居てくれたの?』
「はい、」
『ありがとう。
圭くんにはまだ会えてないけど、万次郎とけんちゃんには会えたよ。
あの頃のままの、2人だった』
「っ、そうですか…!」
千冬くんは少しだけ声を震わせながらそう言う
と、考え込んでいた直人さんが口を開いた